迷惑日誌23

拙者親方と申もうすは、お立ち合いの内に御存知のお方もござりましょうが、お藤を発って二十里上方、相州小田原、一色町をお過ぎなされて、青物町を登りへお出でなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今は迷惑致して、円斎と名乗なのりまする。

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公演まで1か月を切り、わたしは舞台監督も兼ねているため、小屋入り後のスケジュールをあれこれする。パズルみたい。ついでに制作的な仕事もちょこちょこやる。

西日本新聞のKさんからお電話をいただき、記事にしてくださるという。ありがとうございます。あらすじを尋ねられたものの、大体2mmの作品をご覧になったことがある方はおわかりかと思いますが、あらすじをまとめるのが毎度非常に難しく、「もうこれネタバレになるんですけど全部言います。これがこうなって、ここで実はこれがこれで、こうなったのでこうする、という感じなんですが……」みたいなことを話す。「が、がんばります」とKさん。すいません。「なんでタイトルが迷惑なんですか?」と訊かれ、そういえばなんで飯野さんのお祝いの作品なのに迷惑なんてタイトルつけたの達郎くん。