迷惑日誌19

藤ョジョの奇妙な冒険 第5部「迷惑の風」

5/25

朝ふと、演劇って「高尚な遊び」だからやってて楽しいのではないか、ということに思い至る。毎回ひとが書いた本の演出にうんうん唸ってて、ムズ〜〜と思うけど、いつも知恵と工夫で答えを出す。出た答えを試してうまくいったりいかなかったりする。今回は特に、それを時間をかけて全員のアイデアを持ち寄ってやっているので、みんなで遊んでるみたい。まあ実際みんな台詞覚えで苦悶の表情だけど。

今日の稽古は衣装のこんちゃんが来てくれて衣装合わせ。大体2mm初の、きちんとした衣装の方についていただき、衣装の質が格段に上がった。劇団ってこうやってひとつひとつレベルを上げていくしかないんだな、と思う。

全員の衣装が決定し、テンションが上がったところで今日からシーン作りの稽古。台詞は覚えている前提で、頭から動きを決めていく。動きがくっつくだけで台詞が出にくくなる。右手で四角を描きながら左手で三角を描くみたいな感じ。今後ここに右足で5拍子を刻むみたいな要素が入ってくる。そりゃキツいですよね。でもこれを平然とやってのけられるようになりたい。

ただ、台詞が完璧ではないにしても多少は入っているので、シーンを作るのはサクサク進む。2時間で全体の5分の1くらいができあがった(ことになった)。

帰りに、稽古場の冷房代を誰かが払ってくれていたとわかってびっくり。特徴を聞いて、キコさんでは?と思って感謝すると、キコさんではないという。どうもこんちゃんであることがわかり、全員こんちゃんの家の方角に向かって深々と頭を下げた(と思う)。