ルール

藤原です。

稽古の初めに、毎回15分程度、ゲームをしています。
最初は、「ナンジャモンジャ」というカードゲームをやりまして、十数種のキャラクターの描かれたカードに任意の名前をつけ、めくったカードのキャラに対し、早い者勝ちでその名前を叫んで取得、最終的に取得カードの多い者が勝ち、みたいなゲームです。
名前は叫ぶ必要はないのですが、発声的な意味合いも込め、叫びました。

ウォーミングアップ的な目的でやっていて、最初の二回はナンジャモンジャだったのですが、同じゲームばかりやっても飽きるので、いつしか、毎回ちがうゲームを行うようになりました。

次に行ったのが「職業当てゲーム」で、任意の職業を決め、二人一組になって「おはよう」などのあいさつで職業を表現、見ている者がその職業名を叫んで当てる、というゲームです。これは、「先生」や「主婦」を、セリフだけで表現するには限界があり、ほぼモノマネや、ジェスチャーゲームの様相を呈していました。
職業名を叫ぶ必要はないのですが、やはり発声的な意味合いを込め、叫びました。

その次が「サイコパスクイズ」で、ゲームですらなくなりました。
私は知らなかったのですが、比較的有名なクイズだそうで、司会者の出す問題に対し、世間的にサイコパスだと思われる回答を想定し、叫ぶ、というクイズです。
例えば、「あなたは家の壁を黒く塗りつぶしています。なんでですか?」という問いに対し、サイコパスな模範解答は、「他人の返り血が目立たないようにするためさ!」みたいな感じです。
結果、キコさんのサイコパス具合が露呈してしまいました。
回答は叫ぶ必要はないのですが、みんなサイコパスなので叫びました。

「以心伝心ゲーム」は、出題者が、「ドラえもんのひみつ道具と言えば何?」などのお題を出し、他の出演者五人が相談することなく、以心伝心して一つの回答を導き出して、「タケコプター!!!」などと叫ぶゲームです。何問目かで、飯野さんが何も思い浮かばず、ゲームがストップした時、みずきくんが、「こういう時、うさんくさいファシリテーターなら、『みんな! 飯野さんに“答え”を教えてあげて!』みたいなことを言うんだろうけれどね、俺はファシリテーターじゃないから、言わない。自ら導き出せ」と突き放していて、ファシリテーターに対する偏見がすごい、と思いました。

そしてつい先日行ったのが、「音速飯店ゲーム」というカードゲームで、この日のためにみずきくんがわざわざ購入してきました。トランプで言う所のスピードみたいなルールで、カードに書かれた文字の断片を早い者勝ちで出し、中華料理名を完成させるゲームです。
中華料理名っていうのは、叫ぶと気持ちがいいものです。

「次は何のゲームを用意しようか」と悩んでいた時、「人狼ゲームはどうですか?」と德ちゃんが提案した所、みずきくんが「人狼ゲームって、陰キャの中で明るい人しかしないやつでしょ?」と言っていて、人狼ゲームに対する偏見がすごい、と思いました。

それぞれ、ちがうルールを持ったゲームやクイズなのですが、みずきくんが毎回、稽古の最初に「今日行うのは……◯◯ゲーム!」などと発表し、それに対し、みんなが盛大な拍手と声援をもって迎える、というのが、いつの間にか共通のルールとして定着しました。
何が言いたいとのかというと、稽古の最初に大体拍手して叫んでいます。

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飯野智子演劇生活30周年記念公演
大体2mm『迷惑』
作:藤原達郎 演出:藤本瑞樹

日程:6月29日(土)14:00/18:00★パーティー回
     30日(日)14:00
会場:J:COM北九州芸術劇場 小劇場

詳細はこちら
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クラウドファンディングも実施中です。
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