出演者

藤原です。
出演者を紹介したいと思います。

近藤紀子さん(通称:キコさん)は、私が北九州に越して来たばかりの頃から大変お世話になっている先輩でして、ここ10年くらいは仕事などの都合もあり、演劇活動から遠ざかっておられましたが、北九州を代表する女優のお一人であると私は思っています。
劇団「夢の工場」の、飯野さんの直の先輩です。
公演の打ち上げでは豪快な酒の飲みっぷりを披露し、「おい、達郎、締めにラーメン食いに行くぞ!」と、当時旦過に支店のあった東龍軒に初めて連れて行ってくれたのもキコさんです。
また、北九州芸術劇場の「青い鳥」という合唱の企画に私が参加していた時、ちょうど七夕の時期で、参加者のみんなで短冊に願い事を書いて飾っていたのですが、そこに私は、「虫歯が自然に治りますように」と書いていました。昔からずぼらな私は歯磨きもサボりがちで、虫歯が何本もあったのです。
私の書いた短冊を、「青い鳥」には参加していなかったキコさんがなぜか見つけ、「虫歯は自然に治らん!」と叱られた上、キコさんの勤めていた歯医者に連行、数ヶ月かけて治療を行いました。今となってはいい思い出であり、キコさんのおかげで、私の歯は今でも健康な状態を保っています。

藤尾加代子さん(通称:藤王)は、元飛ぶ劇場の団員であり、私の先輩です。
歳が近く、当時生意気だった私にも気さくに話しかけてくれ、藤王の企画したワークショップで、「CRパチンコ木村健二」という、木村健二(飛ぶ劇場)がパチンコ台になったらどんなものだろう、というエチュードを行い、腹がよじれるほど笑って、ガチで戯曲化しようかと思ったくらい、印象に残る作品を生み出した仲です。
また、これも劇場の企画である「シアターラボ」に藤王の書いた戯曲が取り上げられた時、オーディションの結果、飯野さんが出演したという縁もあります。
藤王も、育児や仕事の関係で、ここ10年くらい演劇活動から遠ざかっていましたが、今回、オファーに応じてくれました。

藤王にもキコさんにも、出演を依頼したのは飯野さんです。

演劇活動をしたいにもかかわらず、距離を置かざるを得なくなった方々に出演してもらうためには、距離を置かざるを得なくなった原因を取り除く必要があり、その主たる要因は、「同じ時間、同じ場所に集まっての稽古への参加」である、と我々は考えています。
大体2mmでは、週1~2回(本番直前はどうにかこうにかもっと集まっています)、約50時間の稽古を目安に作品の立ち上げを行っており、これは我々の労力の都合で勝手にそうなっただけなのですが、最近はメリットの一つである、と捉えるようになりました。比較的、参加のハードルの低い稽古スタイルであると言えるでしょう。
当然デメリットは稽古不足ということになりますが、そこは各自、自宅での宿題という形で処理していて、これまでの所、みんな本番までになんとか形にしてくれています。

あとは大体2mmのメンバー三人と、私がダイエットのために通い始めたジムでもお世話になっている德ちゃん(通称:德ちゃん)が、今回の出演メンバーです。


_______________

飯野智子演劇生活30周年記念公演
大体2mm『迷惑』
作:藤原達郎 演出:藤本瑞樹

日程:6月29日(土)14:00/18:00★パーティー回
     30日(日)14:00
会場:J:COM北九州芸術劇場 小劇場

詳細はこちら